【株式会社サイキンソー 大湖史朗様、村上大和様インタビュー】「立地やファシリティに優れ、サポート体制も充実している三井リンクラボ新木場1なら、ラボ業務はもちろん情報発信や事業展開にも活かしていける。」 | 入居者インタビュー一覧 | 三井のラボ&オフィス
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【株式会社サイキンソー 大湖史朗様、村上大和様インタビュー】「立地やファシリティに優れ、サポート体制も充実している三井リンクラボ新木場1なら、ラボ業務はもちろん情報発信や事業展開にも活かしていける。」

株式会社サイキンソー
腸内フローラ検査「マイキンソー(Mykinso)」シリーズを展開する株式会社サイキンソーは、2022年6月三井リンクラボ新木場1に腸内フローラ解析拠点「サイキンソー新木場ラボ」を開設。従来のラボとの2拠点体制に移行することで、それまでの倍以上とも見込まれる処理能力を獲得しました。
サイキンソー新木場ラボのユニット長である大湖様、広報の村上様にお話を伺いました。

豊富なデータが強み。腸内フローラ検査のデータベースは2023年中に10万人分を超える見込みです。

まず、御社の事業内容について教えてください。

サイキンソー村上様:腸内フローラ検査「マイキンソー(Mykinso)」を通して「大腸内に棲んでいる腸内細菌を可視化し、生活習慣のアドバイスを提供する」事業を行っています。
ネット通販や人間ドックのオプションなどで入手した検査キットを使ってご自宅で便を採っていただき、付属している返信用封筒に入れて投函していただくと、新木場のラボにそれが届きます。そこから約3週間かけて便に含まれている腸内細菌を解析し、「あなたの腸内細菌はこのような菌がこのくらい含まれています、そこでこういった生活習慣改善をしていきましょう」といった内容の検査結果レポートを出す、といったものですね。

この事業に取り組むことになったきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

サイキンソー村上様:弊社は2014年創業なのですが、代表の沢井(悠様)はそれ以前にゲノムベンチャーに在籍していました。

サイキンソー大湖様:遺伝子を自動的に読み取る装置を「シーケンサー」というのですが、ひと昔前は「一晩かけて1〜100種類程度の菌の遺伝情報を読み取る」程度の能力しかなかったのです。ところが2005年ごろに「次世代シーケンサー」と呼ばれる装置が開発され、その能力が一気に十万〜数百万倍まで跳ね上がって、いわば「一晩で数百万種類の菌の情報が読み取れる」ようになったのです。

サイキンソー村上様:さらにその後腸内細菌叢がアカデミックな分野で注目されるようになったことを受け「人それぞれ中身やバランスが違う『腸内細菌叢』を解析することで、個人に合わせたヘルスケアサービスや、病気予防などにつなげたい」という想いから、サイキンソーを創業したと聞いています。

サイキンソー大湖様:現在、サイキンソー新木場ラボには、ひと月あたり数千件の検体が届いていまして、細菌叢のデータベースは通算で8万人分以上になりました。2023年中には10万人分を超えるだろうと見込んでいます。

腸内フローラ解析事業にいち早く取り組まれたからこそ、それだけのデータを蓄積することができたのですね。

サイキンソー村上様:はい。このデータの豊富さは、サイキンソーの強みでもあります。データの母集団が大きいことで、評価検証の精度も上がりますし。

サイキンソー大湖様:データベース構築も社内エンジニアが担っていますので、検査からデータ解析、管理まで社内で一貫してできるところもポイントですね。サービス内容の変更などにも柔軟に対応できますから。
ちなみに2023年1月には9,147人分の腸内細菌叢データの匿名加工情報の提供、いわゆるデータ分譲サービスを始めています。この提供データは、例えば医学・ヘルスケア・食品などの臨床検査において、「特定の疾病がある人」や「特定の食品を摂った人」などとの比較対象になる「なにもしていない人(健常人)」のデータとして活用できます。つまり、大掛かりになりがちな「人の臨床検査」をスマートに進める助けにもなるわけです。

都内で駅から徒歩圏内にあって、入居期間も制限されないレンタルラボはなかなかない。

お2人は、三井リンクラボ新木場1への入居が決定してから入社されたそうですね。

サイキンソー大湖様:はい。ただ、当初からラボの責任者として入社しましたので、LINK-Jへの入会など、具体的な準備には参加しています。
ラボ選定の際のことも、弊社取締役の竹田(綾様)から「かなり検討、試行錯誤した上で三井リンクラボ新木場1を選んだ」と聞かされています。その中で、やはりアクセスの良さが決め手になったと。確かにこれだけのレンタルラボの規模・充実具合で、都内にあって駅から徒歩圏内という施設はなかなかないです。おかげで、代々木にある本社との行き来もスムーズです。
公的機関のレンタルラボなども検討したそうなのですが、入居期間に上限があるところが多く、そういった条件で縛られるのを避けたかったようです。一方三井リンクラボは、既に入居している企業が増床したいと考えたときのために、スペースに余裕を持たせていると聞きました。腰を据えて事業に取り組むことができ、事業拡張にあたっての見通しがあるということも、大きなメリットだったのではないでしょうか。

ラボとファシリティの両方が揃っていたからこそ、ストーリー性のある情報発信ができた。

お2人ご自身は、三井リンクラボ新木場1についてどう感じていらっしゃいますか?

サイキンソー大湖様:ラボ立ち上げにあたっては、廃棄物処理や白衣クリーニングの業者さんまで三井リンクラボで紹介していただいて、とても助かりました。そういった細かいことから、例えば弊社のような若手ばかりの企業を、交流会などで他の企業様とつなげようとサポートしてくださるところまで、あらゆることで試行錯誤をされていて、いつも「どういうサービスがあったらいいか」を考えてくれていると感じています。

建物や設備などについてはいかがですか?

サイキンソー大湖様:ラボのスタッフにも、本社から来る社員にも人気なのはカフェのランチですね。土地柄周囲にあまり飲食店がないので、入居前はコンビニ弁当も覚悟していたのですが、今は毎日のようにカフェのお世話になっています。入居者に限らず、周辺の方々にも人気があるので、すぐ売り切れる日があるのはちょっと困りますが(笑)。

サイキンソー村上様:広報的な視点ですと、ラボとファシリティが揃っていることは情報発信の面でも相乗効果が高いと感じています。ラボ開設の際にここで記者発表をさせていただいたのですが、いわゆる貸スペースではなくラボの現地であることでストーリー性が感じられるものになりましたし、発表会場としても申し分のない環境で、プレス様や投資家様の反応も上々でした。
せっかくこの場所、空間があるので、企業同士に留まらず、地域の方と関わりあう機会もあるといいですよね。例えば夏休みに、ファミリーで参加できて、お子さんの自由研究にもなる「腸内フローラ勉強会」のツアーパッケージを組むですとか。ラボの立地によってはなかなか難しい企画ですが、三井リンクラボ新木場1ならきっといい形で実現できると思います。

腸内フローラ検査の質を追求しつつ、その先の「新たな検査」や「健康づくり」にも取り組んでいきたい。

今後、三井リンクラボ新木場1でどのように事業を展開していきたいとお考えですか。

サイキンソー村上様:自社でこれだけのラボを構えましたので、研究開発にもしっかり投資をして、特定の疾患に対して我々で明確なエビデンスを持って、臨床の現場で使えるようなものを作っていきたいですね。

その上で、いずれ腸内の菌だけではなく、解析する対象の菌種を広げていきたいとも考えています。例えば唾液から分かる口内の菌の解析などから、腸内の菌だけでは分からないことに対してアプローチしていく、といったことにも取り組めたらと。

こういった展開から、我々独自のポジションを獲得していくといいますか、データを数多く持っているからこそできることをどんどん増やしていきたいです。

サイキンソー大湖様:幸い、三井リンクラボにはサイエンスコンシェルジュさんもいらして、新しい研究・事業のために大学等との新たな連携作りを支援するサービスもありますから。 そして個人的には検査の後段、ソリューションの部分にも力を入れたいと考えています。検査結果の数値を見て終わりではなく、改善に取り組んでいただくためのサポートも我々ができるように。先程「検査からデータ管理まで一気通貫」と申しましたが、その先を含めた「検査から改善の取り組みまでの一気通貫」にも将来的には携わっていきたいですね。

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