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【ファーマロン・ジャパン合同会社 石谷雅樹様インタビュー】「新木場はグローバル企業にとってもかなり魅力的。三井不動産にはぜひ『世界中から研究機関が集まる研究都市』を作ってほしいですね。」

ファーマロン・ジャパン合同会社
中国やアメリカなど21の拠点を有し、創薬の研究開発から商業化までフルサポートするCRO、ファーマロングループ。その日本拠点であるファーマロン・ジャパン合同会社は、三井リンクラボ新木場1のオープンと同時に拠点を構え、日本から海外への医薬品開発支援サービスやバイオアナリシスの受託サービスを展開しています。
代表職務執行者である石谷様にお話を伺いました。

グローバルサービスの受託仲介に加えて、日本のラボでもバイオアナリシス等の受託サービスを展開しています。

まず、御社の事業内容について教えてください。

グローバルCRO(医薬品開発業務受託機関)であるファーマロングループの日本法人として、主に日本のクライアント様へグローバルサービスを提供する受託の仲介を承っていますのと、日本のラボでもバイオアナリシスの受託サービスを行っています。

この事業に取り組むことになったきっかけはどのようなものだったのでしょうか。

そもそもファーマロングループは欧米のクライアント様にはグローバルCROとしてかなり浸透しているのですが、日本には現地拠点がなく、グローバルのホームページを経由して英語で問い合わせをし、発注しなければならないような状況でした。そこで、日本のマーケット拡大を目指し、現地法人とラボを立ち上げて事業を拡大していこうと、2020年末にファーマロン・ジャパンを立ち上げました。
私はファーマロン・ジャパンの代表であるとともに、研究部門のいわゆるラボヘッドでもあります。以前は中外製薬株式会社に在籍し、前臨床研究部門で長年研究に携わっていました。その後、研究マネージャーとして薬物動態、生体試料分析等を統括してきました。ラボ立ち上げにあたっても、私の強みである研究分野からサービスを提供していこうと考えました。

グローバルのスケールメリットに加え、独自の得意分野でもトップレベルのサービスを提供できるのが強みですね。

現在、主に取り組んでいらっしゃる国内サービスはどのようなものですか。

前臨床・臨床で動物やヒトへ薬物が投与されたあと、血液や尿などの生体試料をいただき、薬物の血中濃度を測定するサービスを主としています。
また、臨床試験の中には、薬物を投与することによって変動するタンパクや遺伝子などのバイオマーカーを薬物と同時に定量する場合も多く、それらのサービスにも対応しています。医薬品開発の申請にはデータの信頼性確保が必須となるため、弊社はグローバルのバイオアナリシスサイトとハーモナイズして信頼性基準の指標となるGLP(Good Laboratory Practice)適合施設の承認申請中です。

ファーマロン・ジャパンの強みはどこにあるとお考えですか。

日本国内にもCROはありますが、グローバルCROで国内にラボも備えている機関はまだまだ希少です。我々ファーマロン社は、アジアや欧米を中心にラボを21サイトほど有しており、スタッフも合計2万人を超えています。研究開発だけではなく商業生産も手掛けていて、近年多様化している薬物モダリティのほとんどにグループ内で対応できます。
ファーマロン・ジャパンは、グローバルとハーモナイズすることによって、国内のクライアント様にはより幅広い分野でグローバル水準のサービスをお届けできますし、もちろん、ファーマロン・ジャパンが得意とする分野については、グローバルのクライアント様にもトップレベルのサービスを提供できるわけです。特に、私自身はタンパクや抗体医薬品開発の経験も豊富ですので抗体など生物製剤のバイオアナリシスや薬物動態分野ではアドバンテージがあると思っています。
現在、グローバルサイトのヘッドの多くは、メガファーマのラボヘッドからヘッドハンティングされた人材が務めています。ファーマロン・ジャパンでも私を含め複数の製薬会社出身者が在籍し、クライアント様がCROへ期待することやプロジェクトニーズの把握が容易であることが強みと言えますね。

三井不動産が「研究イノベーションをサポートする」事業へ新たに乗り出すことに興味が湧きました。

三井リンクラボ新木場1へ入居されたきっかけはどのようなことだったのですか。

会社の立ち上げ当初は、人形町にある三井不動産の「日本橋ライフサイエンスビルディング7」にオフィスだけをお借りしていました。ラボは十分に吟味して決めたかったので、会社の立ち上げ後も、さまざまなレンタルラボを内見させていただきましたね。その1つが三井リンクラボ新木場1……といっても、当時はまだ建設前の更地でしたが(笑)。おそらく、弊社は入居者の中でも一番乗りか、その次くらいだったのではないでしょうか。

それほどこだわって探していらした中で、現状を見て確認できる既存のラボではなく、新築される三井リンクラボ新木場1を選ばれた決め手はどこにあったのでしょうか。

まず、三井不動産が新事業として「研究イノベーションをサポートする」取り組みを始めることに興味が湧きました。加えてアクセスも、ロケーションも非常に研究施設に向いた土地を選んでいるところに、不動産大手ならではの強みを感じましたね。三井不動産がここまでして取り組む事業なら、サポート体制にも期待できるだろうと考えました。
当社のラボに求められる条件はロケーションに加え、十分なスペース確保やBSL2対応施設など非常に厳しいものでしたが、三井リンクラボ新木場1にはそれを実現できる環境がありました。サポート体制としても、なにか必要が生じた時に、こちらの話をよく聞いて、真摯にどうすればいいか検討してくれる。そしてそこで得たノウハウは、これからオープンする三井リンクラボ新木場2や3にも活かされているそうですし。これまで改善要求もたくさんしてきましたが、そういう意味では、我々もこのラボ施設を進化させるための貢献者かもしれません。(笑)。

三井リンクラボ新木場を中心に「研究機関が集まり、新たなイノベーションが生まれる研究都市」ができてくれれば。

今後、三井リンクラボにどのような展開を期待されますか。

新木場に「世界中から研究機関が集まる新たな研究都市」を作っていってほしいですね。これから三井リンクラボ新木場2、3と増えていく、その施設を超えてさまざまな研究機関と交流できればいい刺激になりますし、イノベーションが生まれる期待も高まります。新木場にラボを構える企業が増えれば、逆にそれぞれのビジネスに関連する領域に絞った、よりイノベーションが生まれやすいイベントなども開催できますし。
私の場合1つの企業に長く勤めてきて、刺激といえば他部署と交流するくらいだったのですが、ここにはあらゆる分野のさまざまな専門家が集まってくる。今までとは違う世界がここにあると実感していますから。

それも国内だけでなく「世界中から」集まってくるのですね。

そうですね、新木場はグローバル企業にとってもかなり魅力的なロケーションです。羽田空港からはタクシーで30分ほどですし、東京駅からはもっと近い。実際、当社にとっても欧米や中国から人を迎える時に便利だというところは重要なポイントでした。それだけでなく、大手運送会社の拠点も集まっていて配送もスムーズで、都心の医療機関へのアクセスもいいですよね。
まだまだポテンシャルを秘めたエリアだと思うので、この先、世界中から研究機関の関係者が利用できるホテルや商業施設もできて、ラボで来客と打ち合わせをしたあと、気軽にちょっとしたディナーへ行けるような……それこそ、三井不動産だからできるスケールの「展開」を期待しています。

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