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【エスビー食品株式会社 酒田充紀様、恩田浩幸様インタビュー】「三井リンクラボ新木場1で、異業種の人たちと同じ建物で仕事をすることで、新しい刺激にもつながる」

エスビー食品株式会社
エスビー食品株式会社は、1923年(大正12年)に、浅草七軒町で創業した「日賀志屋」をルーツに持つ、日本を代表する食品メーカーのひとつです。今年で創業100周年を迎える同社は、香辛料の持つ様々な機能の解明を通じて、「香辛料によるセルフメディケーション」の実現を目指して、日々研究開発に取り組んでいます。現在の事業と将来展望について、開発生産グループ中央研究所の酒田充紀様、恩田浩幸様の両氏にお話を聞きました。

香辛料の持つ機能性を解明して「セルフメディケーション」につなげたい

まずは貴社の事業内容を教えてください。

エスビー食品酒田様:弊社は、スパイスとハープを中心に、即席、香辛調味料、インスタント食品その他の製造販売を行うメーカーです。今年でちょうど創業百年を迎え、香辛料の力で、お客様の健康課題に応えるべく香辛料の持つ健康機能を解明し、お客様の健康増進に貢献していきたいと考えています。当ラボで生まれた成果も、広く情報発信すると共に、新たな製品開発にも結び付けていく予定です。

三井リンクラボ新木場1では、どのような研究をされているのでしょうか?

エスビー食品恩田様:三井リンクラボ新木場1では、香辛料に含まれる成分の探索と、その成分が持つ保健機能などの探索研究を担当しています。具体的には、香辛料抽出物の作成、成分分析、細胞を用いた保健機能評価などの基礎研究を中心に行っています。さらに香辛料を用いたタブレット(錠剤)なども試作しており、私たちの研究成果をどういった商品に活用できるか検討も行っています。作用メカニズムや臨床試験など専門性の高い研究については、アカデミアなど外部機関と連携して研究を推進しています。

今後は、自社で得られた研究データをもとに、香辛料の機能を利用した「機能性表示食品」の開発につなげていきたいと考えています。香辛料は、いまだ日本人の食生活において、あまり印象の強い食材ではないので、将来的には、その点をもっと訴求して「香辛料は美味しくて、身体にも良い効果がある」ことを証明していきたいですね。

エスビー食品酒田様:さらに将来的には、香辛料を利用した「食によるセルフメディケーション」の実現も目指しています。香辛料の健康機能が広く認知され、普段の食事にもっと香辛料を取り入れられ、薬に頼らなくても健康であり続ける世界を目指したいですね。弊社は、そんな世界の実現を目標に、今後も研究を続けていきます。

本社からのアクセスも良好で研究員の通勤にも都合がよかった

三井リンクラボ新木場1に入居を決めた理由をお聞かせ下さい

エスビー食品恩田様:弊社の研究ラボの移転にあたっては、細胞実験を行う関係上、バイオセーフティレベル2に対応するラボが必要でした。さらに、もともと弊社の研究施設は板橋区にあること、本社が日本橋兜町にあることから、研究員の通勤の利便性、本社とのアクセスも考慮する必要がありました。そこで、施設的にも立地的にも、これらの条件に適する三井リンクラボ新木場1を選択しました。三井リンクラボの施設は、生体試料や有機溶媒などを扱う仕様に内部を変更しやすい点も、入居の決め手になりましたね。

実際に入居をしてみて、どんな感想をお持ちですか?

エスビー食品恩田様:以前の研究拠点は自社施設内にあったことから、普段は外部の人たちと接する機会が殆どありませんでした。三井リンクラボ新木場1では、同じ建物内に様々な会社が入居されていて、常に彼らの存在を意識するので、良い刺激になります。懇親会なども、これまでは大体いつも同じ食品業界の関係者ばかりで、どうしても交流の幅が狭くなる傾向がありましたが、三井リンクラボでは、入居者交流会が不定期開催されており、異業種の人たちとの交流の機会があるので、その点も非常に面白く、三井リンクラボ新木場1に入居して良かったと思います。

また当社の場合、研究に必要な機材全てを自前で準備するとなると、大変な投資になりますが、近隣の三井リンクラボ新木場2で共通機器が利用できるので、それも大きな利点ですね。

入居者同士の交流から、さらにコラボレーションなどに発展していますか?

エスビー食品恩田様:そこはまさにこれからですね。情報交換をさせて頂いている間柄の企業様があるので、さらに新たな仕事につながれば、面白いだろうなと期待しています。

今後はさらに情報発信して「香辛料にどんな力があるか」知ってほしい

三井リンクラボに対する要望・期待などはありますか?

エスビー食品酒田様:やはり異業種の皆様と、積極的に交流を深めて、新たなイノベーションを引き起こしていきたいので、懇親会など、橋渡しの機会を通じて盛り上げて頂ければと期待しています。

エスビー食品恩田様:たとえば、学会におけるポスター発表会場のように、テナント会社がそれぞれ自社の事業について展示したり、さらにディスカッションできる場所があると良いですね。

エスビー食品さんはLINK-Jの会員でもありますね。

エスビー食品恩田様:はい、LINK-Jではオンラインイベントなど、無料で参加できるイベントも多く、とても勉強になりますね。LINK-J会員が利用できるコミュニケーションラウンジや会議室も、アカデミアの方との打ち合わせなどで、とても重宝しています。大阪出張の際には、ライフサイエンスハブウエスト(大阪市中央区備後町)も、よく利用させて頂いています。今後はもっと幅広く、色々な場面で活用させて頂こうと思っています。東京・日本橋で開催されるイベントにも参加させて頂きましたが、三井リンクラボとはまた異なる雰囲気があって、こちらも面白いですね。

エスビー食品酒田様:今後たとえば、LINK-Jを介した研究発表の場があれば、ぜひ参加したいですね。弊社としても、積極的に情報発信に取り組んではいますが、やはり一部の方にしか届いていないと感じています。LINK-Jを通じて、様々な企業、アカデミア、さらには消費者の皆様にも、弊社の研究成果を発信し、「食品メーカーがこんな研究をしているのか」と知って頂くことで、弊社の事業に興味を持ってもらい、新たなコラボが誕生すると嬉しいですね。

ありがとうございました。最後に今後の展望についてお聞かせ下さい。

エスビー食品酒田様:わたしたちは現在、大学や研究機関と共同研究を行い、機能性表示食品の開発に取り組んでいますが、いずれは製薬会社などのライフサイエンス分野のプレーヤーの皆様とも、たとえば医療分野などにおけるコラボレーション事業に挑戦したいと考えています。冒頭申し上げたように、弊社はいま「香辛料による、セルフメディケーションの実現」を目指しています。将来的には、様々な枠組みを利用して、多くの人たちとつながりをつくることで、様々な挑戦が実現するのではないかと期待しています。

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