【一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター 内田和久様、清水美明様、飯島成幸様、橋場倫子様インタビュー】「関東一円から良好なアクセス環境の三井リンクラボ新木場1で、新たなバイオ医薬品の開発・製造にかかわる人材教育と、東京でしかできないことに挑戦したい」  | 入居者インタビュー一覧 | 三井のラボ&オフィス
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【一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター 内田和久様、清水美明様、飯島成幸様、橋場倫子様インタビュー】「関東一円から良好なアクセス環境の三井リンクラボ新木場1で、新たなバイオ医薬品の開発・製造にかかわる人材教育と、東京でしかできないことに挑戦したい」 

一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター
バイオロジクス研究・トレーニングセンター(Biologics Center for Research and Training: 以下BCRET)は、「バイオ人材」の育成を目的に、2017年に誕生した一般社団法人です。これまでは、ポートアイランド(兵庫県神戸市)内の拠点を中心に活動してきましたが、今年から活動範囲を東京圏に拡大。三井リンクラボ新木場1に2か所目の拠点を開設して、秋には初の実習講習の開催に至りました。現在の事業内容と将来展望について、内田和久様(専務理事代行・企画担当理事)をはじめ、4名の皆様にお話をお伺いしました。

バイオ産業には不可欠な「バイオ人材(バイオ医薬品の開発および製造にかかわる人材)」を育成する団体として誕生 

まずは「BCRET」の設立経緯と事業内容について教えてください。 

BCRET内田様:BCRETは、バイオ医薬品の開発および製造にかかわる人材育成を目的に誕生した、一般社団法人です。その起源は、日本製薬工業協会(製薬協)での活動に遡ります。当時、米国などバイオ産業で先行する海外勢は、多額の予算を投じて人材育成を推進していたのに対して、日本の業界は完全に立ち遅れていました。そこで、製薬協内でバイオ医薬品委員会の提言調査活動一環として、海外情勢を分析した上で、バイオ人材の育成を求める政策提言をまとめました。これを出発点に、さらに政策提言を具体化するために、国内で活動する複数の企業が会員として協力して、2017年にBCRETが誕生しました。 

事業内容は、端的に言うと「産官学で連携しながら国内のバイオ人材の育成をしていく」ことです。

BCRETの事業内容

(1)バイオロジクス分野の開発、製造及び分析に関連する教育実施
    産・学・官で協力し、当該分野の産業を推進する人材を育成する。
(2)バイオロジクス分野に関する先端的な調査・研究
   その結果について行政と連携しつつ、当該分野の産業の更なる振興を図る。
(3)大学等で行われているバイオロジクスに関する研究
   特にシーズの開発を支援し、当該分野の産業界への橋渡しをする。

https://www.bcret.jp/business.htmlより抜粋

 

BCRET内田様:製薬協の提言から誕生した経緯もあり、ニーズに応えるため基本的に製薬企業出身者が多くを占めています。とはいえ、専門分野は人それぞれ。たとえば、飯島さんはバイオ医薬品の培養の専門家ですが、清水さんは製剤技術の専門家ですし、橋場さんはアカデミアで研究員でした。皆の背景が異なるからこそ、相互に補完しながら、総合力を発揮できます。 

運用ルールが整備されているから、すぐにスムーズに仕事を開始できる 

BCRETが提供する教育プログラムの対象となるのは、どのような職種ですか? 

BCRET内田様:製薬企業やCDMOでCMC(Chemistry, Manufacturing and Control:化学、製造と品質管理)開発業務に関与する人たちと、工場など実際の製造現場でバイオ医薬品の製造にかかわる人たち、または、品質管理に関係する人々、さらには薬事申請に係る人々と幅広く教育プログラム(座学・実習)を提供します。プログラムの作成にあたっては、最新の研究動向をキャッチアップして、プログラムに落とし込みます。BCRETとしては、最新研究を今後の規制にどのように落とし込み、かつ企業にどのように利用してもらうか?を考えながら、プログラムを作成しています。 

新たに東京に拠点を開設した理由と、三井リンクラボ新木場1を選択した理由をお聞かせ下さい。 

BCRET内田様:BCRETの本部は、ポートアイランド内の「神戸大学統合研究拠点」にありますが、ありがたいことに、利用者の増加に伴い、神戸大学の施設だけでは対応しきれなくなったことから、新たな拠点が必要になりました。また最近のバイオ医薬品業界は、新規モダリティが次々と登場しており、情報のアップデートも必要でした。そこで両方の需要に対応するため、新たに東京に活動拠点を新設しました。たとえば、再生医療や遺伝子治療、mRNAワクチンに関する教育は、今後は主に新木場ラボが担当する予定です。 

三井リンクラボ新木場1を選んだ最大の理由は、アクセス環境です。我々の場合は、多くの方々に教育プログラムに参画してもらうことが最重要であり、良好なアクセス環境は必須条件でした。 

三井リンクラボ新木場1に対する感想をお聞かせ下さい。 

BCRET飯島様:わたしは、一般的なレンタルラボなども利用した経験がありますが、それらと比べても全く遜色なく、むしろ他の施設と比べても、使い勝手が良い印象があります。 

BCRET清水様:廃棄物など、ラボの運用に関するルールは厳格ですが、それはつまり運用ルールが明確であるともいえますね。たとえば、廃棄物対応とか、実験室で使用した白衣のクリーニングなども、すでに業者が準備されているので、我々は彼らに連絡するだけで良い。三井リンクラボは、運用ルールが整備されているので、特にトラブルもなく、最初からスムーズに業務を開始できました。 

多くの大学、アカデミア機関がある東京圏の立地を活かして「東京でしかできないこと」にも挑戦 

今後、さらに三井リンクラボに対して期待することをお聞かせください。 

BCRET内田様:三井リンクラボには、テナント交流会などを通じて、入居者同士を結びつけるハブとしての役割に期待しています。入居者同士のつながりができるまで、しつこいくらい介入してほしいですね。 

BCRET飯島様:顔見知りがいる程度では、なかなかつながりって生まれないものです。入居者同士がつながれば、わたしたちが学べることも多いでしょうし、将来的には、BCRETの機器を、共有機器として他社にご利用頂く機会も提供できるかもしれません。 

BCRET内田様:将来的には、東京・日本橋にも共用ラボを開設して頂けると、なおありがたいですね。もちろん、市街地のど真ん中にラボを開設するとなると、法律など色々と障害もあるでしょうが、本郷(東京大学)にもラボを作れるのだから、ロンドンやボストンなどの海外のように、超都心型のラボをぜひ日本橋でも実現してほしいと、期待しています。 

ありがとうございました。最後に、今後の展望についてもお聞かせ下さい。 

BCRET清水様:今後はさらに「東京でしかできないこと」を、追及したいと考えています。たとえば、東京圏は、薬学部や薬科大学の数も多いので、大学とのコラボレーション事業を通じて、学生教育にも注力したいですね。もちろん、神戸拠点と比べて教育の質が低下するということがあってはならないので、神戸拠点同様に、新木場でも質の高い教育プログラムの提供に務めて参ります。三井リンクラボ新木場1のラボにはこれまでにいろんな方に見学に来てもらっていて,「非常に素晴らしいラボですね」「今後どのように活用するのですか?」「うまく活用して下さい」とよく言われます。色々な使い方を考えなければいけないと思っています。 

三井リンクラボ新木場1のラボにご興味がある方は、ご連絡いただければ、見学いただく機会を設けたいと思います。 

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