【株式会社U-Factor 堀圭吾様、大竹賢人様インタビュー】「三井リンクラボ葛西の当社ラボは、今後も全ての当社の研究開発プログラムの最上流を担い続ける」 | 入居者インタビュー一覧 | 三井のラボ&オフィス
入居者インタビュー
Interview

ホーム > 入居者インタビュー一覧 > 【株式会社U-Factor 堀圭吾様、大竹賢人様インタビュー】「三井リンクラボ葛西の当社ラボは、今後も全ての当社の研究開発プログラムの最上流を担い続ける」

【株式会社U-Factor 堀圭吾様、大竹賢人様インタビュー】「三井リンクラボ葛西の当社ラボは、今後も全ての当社の研究開発プログラムの最上流を担い続ける」

株式会社U-Factor
株式会社U-Factor(ユーファクター)は、歯髄幹細胞からつくる「幹細胞培養上清液」を用いることで、難治性神経疾患に対する新たな再生医療の可能性を追究するスタートアップです。同社の挑戦が成功すれば、従来の常識を覆す、安価で大量生産可能な再生医療が誕生します。今回は、堀圭吾様(取締役COO)と大竹賢人様(施設管理者)のお二人に、同社誕生の経緯から挑戦中の取り組み、実現したい未来像などについてお聞きしました。

幹細胞自体ではなく幹細胞がつくる培養上清液を治療に用いる

まずは御社の事業内容について教えてください。

U-Factor堀様:当社は、幹細胞がつくる培養上清液(これをU-Factor液と命名)を用いて、新たな再生医療に挑戦する会社です。幹細胞そのものを用いた再生医療の開発に取り組む会社は、国内にも沢山ありますが、幹細胞由来の培養上清液を用いて医薬品を開発している会社は、日本では当社が唯一だと思われます。当社は、井島英博氏(代表取締役社長)と上田実先生(取締役、名古屋大学名誉教授)、わたしの3人によって設立されました。

U-Factor大竹様:当社の技術は、上田実先生の研究内容が基盤となっています。上田先生は、幹細胞由来の培養上清液の中には、様々な生理活性物質が含まれていること、特に乳歯の歯髄幹細胞から作られる培養上清液が、筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患に対して高い治療効果を発揮する可能性を有していることを、非臨床試験を通じて発見しました。そこで当社では、上田先生の研究成果をさらに進めて、乳歯の歯髄幹細胞を用いた培養上清液の製剤化に取り組んでいます。

まずは御社の事業内容について教えてください。

U-Factor堀様:当社は、幹細胞がつくる培養上清液(これをU-Factor液と命名)を用いて、新たな再生医療に挑戦する会社です。幹細胞そのものを用いた再生医療の開発に取り組む会社は、国内にも沢山ありますが、幹細胞由来の培養上清液を用いて医薬品を開発している会社は、日本では当社が唯一だと思われます。当社は、井島英博氏(代表取締役社長)と上田実先生(取締役、名古屋大学名誉教授)、わたしの3人によって設立されました。

U-Factor大竹様:当社の技術は、上田実先生の研究内容が基盤となっています。上田先生は、幹細胞由来の培養上清液の中には、様々な生理活性物質が含まれていること、特に乳歯の歯髄幹細胞から作られる培養上清液が、筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患に対して高い治療効果を発揮する可能性を有していることを、非臨床試験を通じて発見しました。そこで当社では、上田先生の研究成果をさらに進めて、乳歯の歯髄幹細胞を用いた培養上清液の製剤化に取り組んでいます。

三井リンクラボ葛西で研究できるという「安心感」

三井リンクラボ葛西に入居されたきっかけを教えてください。

U-Factor堀様:会社を設立して間もない2020年3月に、三井リンクラボのご担当者に相談する機会に恵まれました。当時は、新型コロナ感染症の全国的大流行に伴い、最初の緊急事態宣言が発出されたばかりでしたが、ご担当者が「緊急事態宣言が明けたら、ラボを内覧してみませんか?」と、とても丁寧に対応してくれたのを覚えています。その後も色々とご相談にも乗ってくれて、その年の6月には三井リンクラボ葛西に入居を決めました。

実際に入居してみて感じた「ラボの利点」があれば教えてください。

U-Factor堀様:わたしは他のラボの状況については詳しくないのですが、葛西ラボについては、第一三共葛西研究開発センター内にあるという「安心感」はありますね。特に当社の場合は、再生医療等製品の細胞培養施設に匹敵する清浄度のクリーンルームを自社で用意して、培養上清液の培養及び製品開発にチャレンジするという、スタートアップとしてはかなり異例のスタイルの挑戦なので、安心して利用できるラボの存在は、とても重要です。

U-Factor大竹様:関東は他にも賃貸オフィスラボがいくつかありますが、それぞれ特徴が異なっています。たとえば、大学関連の施設だと、入居できる期間が最初から限定されている場合もあります。当社の場合、自社でクリーンルームを設置することは、当初からの決定事項だったので、期限有りだと難しい。その点でも、三井リンクラボ葛西は魅力的でした。

通常のラボではなくクリーンルームが必要な理由は何ですか?

U-Factor大竹様:ラボスケールの研究成果だけでは、生産には移行できないからです。ラボでの研究開発と製造工程における検証の間には、「クリーンルーム環境で検討を行う」という中間工程が不可欠です。そこで当社は、最初のラボスケールでの研究自体を、クリーンルーム環境で実施することで、将来の製品開発における成功確度を高めています。事実、この中間地点の研究(橋渡し研究)がうまくいかず、開発が頓挫する事例も多いのです。

葛西ラボは当社の研究開発における最上流であり続ける

LINK-Jのイベントなどには参加されていますか?

U-Factor堀様:昨年の春夏以降は、LINK-Jが主催するシンポジウムや勉強会などにも積極的に参加しており、当社のスタッフにも参加を促しています。当社のような研究開発型の会社にとって、新たな知識や情報の習得は重要であり、できるだけ利用しています。また培養師という仕事柄、普段はラボに閉じこもりがちなので、外部の動向に目を向けて、様々な人たちの話を聞く機会は、彼らのキャリアアップという意味でも、貴重な機会になります。

最後に今後の目標や展望をお聞かせください。

U-Factor堀様:将来的には、培養上清液から精製した医薬品を、医薬品製造受託機関にアウトソーシングすることで、大量生産を実現したいと考えています。その上で、三井リンクラボ葛西における当社ラボは、今後も当社の研究開発における根源であり、開発工程の最上流であり続ける予定です。最終的には、日本だけでなく、海外への展開も考えており、すでにその青写真もできています。研究スタッフとも「日々の仕事自体はとても地味だけど、実はすごい開発に挑戦しているという意識をもって頑張ろう!」と、よく話をしています。

現在の再生医療は、手作業で細胞を増やす職人技術が要求されるために、どうしても高額な医療になるという課題がありました。これに対して、当社は「培養上清液の大量生産を通じて、神経系難病に苦しむ患者さんたちに、1ドルで利用可能な再生医療を届ける」という目標のもと誕生しました。我々はいまも「もし薬ができなかったら、会社は解散する!」という意気込みをもって開発に挑戦しており、その目標達成に向けて、今後も頑張り続けます。

一覧へ戻る

Contact

パンフレット形式の資料をお求めの方

資料請求

内覧や賃料などについて知りたい方

お問い合わせ