【合同会社H.U.グループ中央研究所 今村健一様、阿部公一様、魚住卓矢様インタビュー】「柏の葉はヘルスケアに関する最先端の取り組みに街ぐるみで挑戦できる。ここにいることが大切」 | 入居者インタビュー一覧 | 三井のラボ&オフィス
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【合同会社H.U.グループ中央研究所 今村健一様、阿部公一様、魚住卓矢様インタビュー】「柏の葉はヘルスケアに関する最先端の取り組みに街ぐるみで挑戦できる。ここにいることが大切」

合同会社H.U.グループ中央研究所
合同会社H.U.グループ中央研究所(以下;HRI)は、H.U.グループの基礎研究機能を集約し、将来の成長ドライバーとなる製品およびサービスの創出を目指して設立された会社です。自社研究はもとより、外部とのオープンイノベーションも積極的に推進しており、国立がん研究センターをはじめ、様々な研究機関との共同研究にも挑戦しています。今回は、今村健一様、阿部公一様、魚住卓矢様に、同社の事業と今後の展望をお伺いしました。

ヘルスケア領域における新たなドライバーの創出を目指す

貴社の事業内容について教えてください。

HRI 今村様:当社は、H.U.グループホールディングス株式会社(以下、当社グループ)の基礎研究機能を集約し、今後の成長ドライバーとなる製品およびサービスの創出を目指して誕生した会社です。「サイエンスを起点として、ライフサイエンス・医療のイノベーションを先導する」というミッションの実現を目指して、新たなイノベーションの推進および新規事業の創出に挑戦しています。自社研究だけでなく、国立がん研究センターをはじめ、様々な研究機関および医療機関とのオープンイノベーションにも取り組んでいます。

HRI 魚住様:当社グループは、検査・関連サービス、臨床検査薬、ヘルスケア関連サービスの三本柱を中核事業としており、グループ内にそれらの事業を担う会社を抱えています。たとえば、臨床検査や病院支援などの業務を担当するエスアールエル、臨床検査薬の開発・製造を行う富士レビオ、医療器具の洗浄・滅菌作業や院内業務を請け負う日本ステリ などです。現在は医療に関わる事業をメインとしておりますが、将来的にはヘルスケアにかかる全域を視野に入れサービス開発に挑戦する予定です。

貴社の研究体制についてお聞かせください。

HRI 阿部様:もともと当社グループは、あきる野市(東京都)に設備充実したラボ(H.U. Bioness Complex)を保有していますが、都心部から遠いという課題がありました。そこで、都心部から近い柏の葉地域にもオフィス兼ラボを設置することで、さらにコラボレーション機能を強化しようと考えました。柏の葉地域は、国立がん研究センター東病院、東京大学柏キャンパス、産業技術総合研究所柏センターなどがあることから、同地にオフィスを開設したことで、お客様に「柏の葉地域に来られる際は、ぜひ当社オフィスにもお立ち寄りください」とご提案できるようになりました。

H.U. Bioness Complex(東京都あきる野市)

HRI 魚住様:当社の柏の葉オフィス兼ラボは、三井リンクラボ柏の葉内にあります。オフィス機能としては、主に情報収集および勉強会などに活用しており、一方でラボ機能としては、現段階ではまだ活動初期のため血液や尿などの検査検体の前処理などに活用しています。オフィスで定期的に開催中の勉強会については、たとえば国立がん研究センター東病院の先生を招聘して、がんの治療および再生医療を含むライフサイエンス領域の課題、新規技術の動向把握、柏の葉の周辺地域とのコニュニケーションの仕組み作りに向けた意見交換なども行なっています。

また、当社グループは傘下に様々な会社を擁しており、検査から物流まで全方位に対応できることから、柏の葉地域に活動拠点を置く企業からも現在の課題感を聞き、当社グループの既存事業で対応可能な課題であれば、柏の葉ラボが窓口となって柔軟に対応したり、新たに研究開発に挑戦して成果を提供したりといった取り組みも始めています。我々としては、こうした活動を通じて、柏の葉地域において新たな「融合」が起きることに期待しています。

柏の葉に行けば「点と点だった人間関係が一本の線につながる」

なぜ新拠点として「三井リンクラボ柏の葉」を選択したのでしょうか?

HRI 阿部様:もともと当社グループは、国立がん研究センターおよび三井不動産株式会社との三者間で「ライフサイエンス拠点の形成に資するがんの治癒と克服」に関する基本協定を締結しております。同協定は、柏の葉地域を舞台に、がんの治癒および克服を目指して、次世代の医療技術およびヘルスケアサービスの開発を目指すという内容です。基本協定を締結した当時(2019年)は、「三井リンクラボ柏の葉」は完成前でしたが、その後無事に完成したことから、同ラボ内に当社のオフィス兼ラボを開設する運びとなりました。

三井リンクラボ柏の葉で活動を始めてみて、どんな感想をお持ちですか?

HRI 阿部様:柏の葉地域は、非常に面白い場所ですね。三井不動産による街づくり構想(柏の葉スマートシティ)があって、街全体でヘルスケアに関する先進的な取り組みに挑戦できるし、ここで実証実験をして得られた成果は、東京など他の地域の街づくりにも応用できます。当社グループも、病院を中心とした取り組みを推進してきましたが、柏の葉地域は、さらに大きい「街全体」で取り組むことが可能です。特に未病およびヘルスケアをキーワードに考えた場合、街全体で取り組めることは、大きな意義を持つと考えています。

HRI 魚住様:柏の葉ラボには、製薬企業やベンチャー企業の研究拠点などが多数あって、この地にいるだけでも勉強になります。もちろん、我々がまだ知らないスペシャリストも多数入居しているので、今後はさらに皆様との交流を進めたいですね。柏の葉にいると、これまではオンライン会議でしか知らない関係だった人たちと直接お会いする機会に恵まれたりと、点と点だった人間関係が、一本の線として結ばれていく実感があります。

柏の葉地域で「健康な人はより健康になる」社会を実現したい

三井リンクラボ柏の葉で、将来実現したい未来をお聞かせください。

HRI 阿部様:柏の葉地域は、再生医療や細胞医療など、高度な技術が要求される新規モダリティの開発が常に進行している場所であり、その技術を有する企業および研究機関が集積しています。当社にもさまざまな分野の研究開発人財がおり、シナジーを発揮しながら、 高齢化や人材不足などの将来の医療課題の解決に貢献していきたいと考えています。

また当社グループは、「病気を治療して健康な身体を取り戻す」という従来の医療だけでなく、さらにその先の「健康な人はより健康になっていく」未病およびヘルスケアの実現にも挑戦しています。そして、その実現に必要となる新規技術の開発と、必要な人材育成を柏の葉地域において推進していくことが、いま我々が思い描いている未来像だといえます。

HRI 魚住様:社内的には、ビジネスライクな勉強会だけでなく、もっと自由闊達に、たとえば食事なども一緒に楽しみながら、和気藹々と議論できるような場面も用意したいですね。コロナ禍を契機にリモートワークが浸透しましたが、対面だから話せることもあるし、一度顔見知りになれば、その後は定期的に会うことも可能になります。最初は小さくて良いので、それができる場所を柏の葉地域に構築していきたいと考えています。

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